ごとふ動物病院院長が、肌トラブルで悩む飼い主さんへ直接アドバイス。
本記事では、フレンチブルドックの肌トラブルについて、アドバイスをしていただきました。
症状
・足の先のつぶれたような皮膚病変
・足指の間がジュクジュク
・太ももと背中に円形上の脱毛
・便に粘膜が混ざっている
治療方法
塗り薬、かゆみ止め、抗生剤を服用(治っては、また出てくるを繰り返している)。
ケア
手作りご飯(ニコワン)とシャンプーケアのみ
薬は、ぬり薬のみ使用中
食事内容
・煮込んだ野菜、馬肉を中心に、納豆などを
・炭水化物は、アレルギーの検査にて、米とじゃがいもに反応があったため、たまにうどんをあげている程度。
・おやつはさつまいも
・脂質はあげていない
・手作り食にしてから、痩せた
典型的な脂肪酸不足の症状であり、アトピーではない。
現在の皮膚病変は、栄養不足、脂肪酸不足で現れるもの。
足の指の間はのジュクジュクしたものも、滲出液という炎症を起こしている時に出てくる油が原因。
太ももと背中にある円形上の脱毛も、乾燥肌が原因であり、全ての症状の原因が、脂肪酸が足りないためのものである。
油の取り方には、少々注意が必要です。
本来は、 食事から摂るのが一番であっても、お腹が弱いと、食べても下痢をする可能性があります。
脂肪酸は食べても体に塗っても、吸収率が同じため、体に塗ることから始めます。
食事には、少しバランス・オイルを足し、保湿オイルを添付して脂肪酸を摂取します。
脂質の不足は異常状態を起こし、急激に痩せてしまうため、バランスよく摂取することが大切です。
乾燥肌がある場合は、クレンジングは外しましょう。
洗浄シャンプーで拭きてあげた後、保湿スプレーをします。
痒みが強いところには、塗り薬も有効です。
ただし、原因がアトピーではないため、効果は期待できません。
全身に血が滲んでる場合も、拭き取りシャンプーを優しくしてあげます。
雑菌の住になることを防がなければ、炎症が悪化します。
清潔にして保湿が大切です。
体重に合わせた容量を与えて、このまま手作りご飯を継続することがベストです。
ただし、お腹弱いままでは栄養の吸収がうまく行かないため、手作り食+『ニコわん』+『バランスオイル』で症状をよくすることが先決。
便に粘膜がついているのは、腸の粘膜を守る「粘液層」剥がれ落ちてきてることが原因。
腸がすごく痛んでいる証拠です。
便が調子良くなるまでは、馬肉、さつまいも、野菜でしのぎ回復させることを優先しましょう。