ごとふ動物病院院長が、肌トラブルで悩む飼い主さんへ直接アドバイス。
今回ご相談いただいた飼い主さんの愛犬は、マルチーズとチワワのミックスです。
・口周りと足先に炎症と痒み
・外耳炎を繰り返しており、現在は1ヶ月有効なネプトラを使って症状を抑えている
マルチーズはそもそも、乾燥肌が多い犬種です。
このワンちゃんも典型的なカサカサ肌アレルギーでそのため接触性アレルギーを併発しています。
乾燥肌は、『ニコわん』単体のケアでは症状を抑えることが難しい
食物や唾液による接触性アレルギーが強くみられるお口周りのケアには
食事の前に保護パウダーを使います。
洗浄シャンプーで作ったスプレー液をタオルに吹きかけ、拭いた後、シャンプーを拭き取るために、濡れタオルで拭きあげます。
スプレー液の作り方:お湯(水)50ccに対し、洗浄シャンプーをワンプッシュ(1cc程)
その後、保護パウダーをパフではたき、食事をしてください。
もちろん、食後、口周りをキレイに拭き取ることも忘れずに!
なお、保護パウダーは、拭いても肌に残ります。
また、口に入っても排泄されるだけなので問題ありません。
お口周りを嫌がるワンちゃんは多いため、難しい箇所ですが、ケアをすれば必ず治ります!
足先のケアも同様、洗浄シャンプーをし、お湯や濡れタオルでしっかりと流してあげます。
そして、大切なことは保湿です。
保湿オイルをしっかりと塗ってあげましょう。
同時に、体内から保湿してあげることも大切です。
ニコわんに加え、バランスオイルをしっかりと摂取することが重要です。
カサカサ肌アレルギーの場合、腸が弱っているケースが多く、肌の保湿に必要な脂肪酸が吸収できません。
バランスオイルを摂ることで、脂肪酸不足を解消してあげましょう。
体の外は保湿オイル。体内はバランスオイルと覚えておきましょう!
体が乾燥していても、耳の中はベタベタしていることはよくあるケースです。
まずは、乾燥対策からケアを始めます。
耳の表裏ともに、保湿オイルを1、2滴垂らし、指でやさしくマッサージしてあげましょう。
乾燥が治ることで、痒みが治ることが多いです。
食べてすぐに吐いてしまった食物があれば、それはアレルギーです。
アレルギーは、食べてから30分〜2時間以内に、吐いたり蕁麻疹が出ます。
該当する食物はあげないようにしてください。
逆にすぐに症状が見られない場合は、アレルギーではありません。
判断の基準として覚えておくと安心です!